胃がんの手術について
胃癌の手術は内視鏡手術、鏡視下手術と開腹手術の3つです。
胃がんの手術はステージにより適応が分けられます。そして患者さんの体力、持病、年齢、本人の生き方によって最終的に決定します。
「再発したくない!」「身体の負担が少ない治療が良い!」「入院や通院が少ないほうが良い!」…など患者さん自身に治療の選択権があります。
再発を避けたい場合、開腹手術をお薦めします。体に負担が少ない手術や入院期間が短い手術を希望される場合は鏡視下手術など考慮してください。
内視鏡手術
内視鏡手術は早期がんのさらに早期のみステージ1A期のみ適応です。内視鏡下手術は癌が粘膜下層まで、リンパ節転移なし、ステージ1A期
鏡視下手術
早期胃癌のステージ1Bまで+幽門部切除までが適応。胃全摘術は一部の熟練した病院で可能です。
ハイブリッド手術(内視鏡手術と鏡視下手術のハイブリッド)
ハイブリッド手術(内視鏡手術と鏡視下手術のハイブリッド)は早期がんのステージ1B期、2A期の一部の適応です。胃粘膜下腫瘍ではハイブリッド手術が行われていますが、胃癌の早期癌と進行癌の境目のステージ2A期ではこのような術式が現実的になっていくと考えています。
粘膜下層、筋層少しまでなら、ESDで胃癌を切除し、リンパ節転移は6個までなら鏡視下手術で切除可能です。まだ試験的で粘膜下腫瘍のみですが、将来はこのようにハイブリッド手術が受けられます。
開腹手術
開腹手術はステージ2A期から3C期まで適応、術式は幽門側胃切除と胃全摘術の2つが多いです。幽門側、全摘以外にも噴門側、喫状切除などさらに小さく切除することが可能ですが、術後の食事の流れなどを考えると患者さんの利益は少ないです。