食道がんについて
食道がんは、食道に発生する上皮性由来の悪性腫瘍で、粘膜の扁平上皮がんと、腺上皮細胞から発生する腺がんに分類されます。
日本では約90%以上が扁平上皮がんで、食道がんといえば扁平上皮がんを指します。 罹患率・死亡率ともに男性の方が高く、女性の5倍以上といわれています。 リスク要因としては、喫煙と飲酒が指摘されています。
ステージI期であれば、内視鏡的に切除が可能であり、胸腔鏡を使用する鏡視下手術であれば、傷をかなり小さく手術でき、根治率も高いです。しかし、ステージII期、ステージIII期では手術と放射線治療+抗がん剤治療の成績は同等で、ステージIV期では放射線治療が少し良いです。
平均余命は1.5年から2年で効果はあまり良いとは言えず、免疫療法の効果をプラスする必要があります。
食道がんの症状
食道がんの症状は
- 最も多いのが食道のつかえ感
- しみる感じなどの違和感や食道痛
- 体重減少や誤嚥
などがありますが、いずれにせよ症状がある場合は進行がんの可能性が高く、治療が困難ですので1年に1回の内視鏡検査で見つけることが理想です。
免疫療法以外の治療に関しては標準的な治療の場合、保険診療となります。当院で実施はできません。