CD4-CTL
CD4-CTL(CD4癌特異的リンパ球)は、リンパ球T細胞のうちの一種で、高度進行癌・末期癌の癌患者さんにおいて、PD-1リガンド、CTLA4など、がん細胞、免疫細胞、線維細胞などがん免疫を抑制することが知られています。
CD4Tリンパ球
CD4Tリンパ球は、調節性Tリンパ球とも呼ばれ、強力なCD8Tリンパ球を指示して癌細胞を攻撃したり、リウマチなど自己免疫疾患にならないようにCD8Tリンパ球の働きを抑えたりします。
このCD4Tリンパ球をコントロール治療が自己免疫疾患や癌治療ではじまっており、更なる進歩が期待されています。
CPC(セルプロセッシングセンター)
当クリニックにて行っているDCワクチンは患者さまの体外で免疫細胞を培養したり機能強化したりする工程があります。この工程を行う部屋のことをCPC(cell processing center)と呼びます。
当クリニックではこのCPCを完備しており、厳格なルールに則って運営しています。
CTL(細胞障害性T細胞)
免疫細胞で一番強力な攻力を有する細胞であるCD8Tリンパ球が、樹状細胞により癌細胞・細菌・ウイルスの情報伝達を受け、CD4Tリンパ球により局所で攻撃を調整されながら成長したものがCTL(Cytotoixic T Lymphocytes: がん特異的Tリンパ球)です。
CD8Tリンパ球の中で2~3%がCLTに変化すると癌免疫で癌が抑えられます。
D8Tリンパ球
CD8Tリンパ球(CD8 T lymphocytes)は、免疫細胞で一番強力な攻力を有する細胞で樹状細胞により癌細胞、細菌、ウイルスの情報伝達を受け、CD4Tリンパ球により局所で攻撃を調整されながら働く細胞です。このリンパ球の機能がおかしくなるとリウマチなどの自己免疫疾患や重度な細菌やウイルス感染症を発症します。
癌の免疫ではこのCD8Tリンパ球の数が大きく影響するため、活性化リンパ球では、このリンパ球を大量に増やし、癌患者に投与することで癌免疫の働きを高めます。
GMP
GMPとはGood Manufacturing Practiceの略で、品質の優れた医薬品を製造するための要件をまとめたものです。薬事法に基づいて厳格な基準が設けられています。
成分採血(アフェレーシス)
成分採血装置を使用して血液中の特定成分だけを採血する方法です。当クリニックで行っているDCワクチンでは、DCの元となる単球という細胞を血液から分離するために、この成分採血(アフェレーシス)を行います。
成分採血(アフェレーシス)は、透析のように一度、患者さんから血液を取り出し、必要な処理をしてから体内に戻す治療法の総称です。当院では、DCワクチンに必要な白血球中の単球を分離して採取しています。
原理は、透析のようにポンプで静脈血を1分間に40ml~50mlを取り出し、遠心分離して、1分間に約1mlの分離した単球を遠心回路内に貯え、10分間に1回、8から12mlの分離した単球をバック内に移動させます。
この作業を8回から10回繰り返すことで静脈血4000mlから5000mlから大量の単球を採血できます。樹状細胞ワクチンに必要な白血球中の単球を分離して採取します。