NK療法

NK療法について

NK（ナチュラルキラー）は体内の異物を無条件に発見・攻撃する細胞です。近年ではこれを利用した幾つもの治療法があります。

その中でも新NKの特徴は従来のNKに比べて5倍の細胞数と2倍以上のがん細胞に対する傷害活性があります。NK療法は、癌免疫において先制攻撃をし、DCを刺激してがん免疫全体を活性化させる免疫療法です。癌を発症した患者さんでは、この先制攻撃が失敗しているためNK療法で先制攻撃を再度仕掛けます。

NK療法の主なリスクと副作用等について

NK療法は、自分の免疫を使用して行う治療法なので、副作用は軽度の発熱などのみです。

NK療法の効果

進行の早い肺転移・肝転移・末期がんに対して、より効果が期待出来ます。また、他のがん治療に耐性を持つ一部のがん細胞を攻撃することも可能です。

最初に患者さんの血液を16ml採取し、必要なNKを2週間で培養します。治療は約60分の点滴で投与するのみです。進行がんでも抗がん剤治療・放射線治療・DCワクチン治療と併用することで、十分に効果が期待出来ます。

新NKの特徴

• がん細胞に対しての殺傷能力が高い。
• 自分の免疫を使用して行う治療法なので、副作用は軽度の発熱などのみ。
• 抗がん剤、放射線、DC療法で十分な効果が得られない方にも効果が期待出来る。
• 抗原抗体反応※が無いのでどんながん細胞にも攻撃が出来る。

※抗原抗体反応…一度認識した相手を攻撃することが出来るが、逆に認識の無い相手には攻撃ができないこと。