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SKC癌免疫検査

免疫検査の目的

1.癌患者さんのためのSKC免疫検査

  • 癌免疫状態
  • 全身状態
  • 癌の活動性
を明らかにすることで、今後の免疫療法や抗癌剤治療を計画し、癌の縮小や長期生存を目的に3か月に1回行います。

2.健康な人、ハイリスクの方のためのSKC免疫検査

  • 癌免疫状態
  • 全身状態
  • 癌の活動性
を明らかにすることで、今後の生活改善を中心とした免疫改善、免疫療法を提案し、癌の発症予防、健康の維持を目的に6か月に1回行います。癌免疫検査の画像

SKC免疫検査とは

さまざまな免疫細胞の数とバランスの解析で癌免疫力、癌の活動性で発癌・進行の状況を調べ、栄養状態や代謝等を分析し、免疫療法の提案や生活習慣の改善を指導します。また、治療計画を提案、複数回行うことで、この期間の治療効果を判定します。

特に大学病院等での抗癌剤治療の継続は、患者さんとご家族にとっては判断が難しい問題です。そんな場合でも、SKC免疫検査は抗癌剤治療継続の是非の答えを出します。

また、家族や親戚に癌患者が多いなどの理由から、発癌が心配な方はSKC免疫検査で、癌になりやすいか・癌ができやすいか・生活習慣は何を改善したら良いかなどの答えを導き出します。

SKC免疫検査の検査項目(一部)

白血球数(White Blood Cell)

白血球についての画像
白血球数とは

白血球数は、好中球65%、リンパ球25%、単球5%、その他好酸球などが総数です。風邪等の感染症のない状態で正確に測定できます。また、交感神経の影響を受けるため、午前中よりも午後の方が少し高くなる傾向があります。

白血球数でわかること
白血球数で分かること

白血球数は、自律神経の交感神経が優位で増加し、副交感神経が優位で低下します。高血圧の持病があって白血球数が多い場合、塩分制限し、副交感神経を働かせるために睡眠等でリラックスさせる指導をします。

白血球数が少ない場合、疲労・ストレス・低栄養・低体温・家族性など多くの原因があり、生活や家族歴を精査し、生活指導、漢方、サプリメント等で改善を目指します。

白血球数の低下や上昇を精査するために代謝に関連する亜鉛・水銀・カドニウム等の微量金属の測定、糖代謝を測定する最終糖代謝物AGEを測定し、より正しい指導をすることができます。

白血球についての画像2

好中球(Neutrophils)

好中球とは

好中球は、免疫細胞で最も多い細胞で、短時間で増殖し細菌をリゾチーム等で攻撃します。

好中球は、マクロファージに指示をされて攻撃する免疫細胞です。細菌に対する免疫は、マクロファージが司令官で、好中球が兵隊です。マクロファージは、サイトカインを分泌して交感神経を刺激します。

好中球数でわかること

好中球が少なくなると体内で悪玉菌が増えます。悪玉菌は、マクロファージを活性化し、交感神経を刺激、交感神経が優位になると副交感神経が弱くなり、癌免疫力も低下します。交感神経が細菌の免疫、副交感神経は、癌の免疫の作用と比例します。

NL比(好中球/リンパ球比)が高いと、乳癌・胃癌・肺癌でも術後再発が多いことは昔から知られています。体に共存する細菌の善玉と悪玉のバランスと量を正常に保つことにより、自律神経が正常に働き、免疫を安定させる要因のひとつです。

好中球数を安定させるには

体内の悪玉菌を減らすことが大切です。胃の粘膜に住むヘリコバクターピロリ菌・歯周病菌・副鼻腔炎の原因菌・腸内に住む大腸菌・膣に住むクラミジア菌・アレルギー性皮膚炎の原因菌などを、適切な抗生剤の投与、乳酸菌・枯草菌の善玉菌の投与、皮膚や口腔内の清潔や保湿を維持し減らすことなどが安定させる要因のひとつとなります。

リンパ球(Lymphocytes)

リンパ球とは

リンパ球は、様々な種類があり、多い順に、胸腺由来のCD8(シーディーエイト)・Tリンパ球・CD4(シーディーフォー)・Tリンパ球・NK細胞・骨髄由来B細胞、それ以外にもNK細胞の兄弟のNKT細胞・腸管に住むγδT細胞などがあります。これらのリンパ球がマクロファージや樹状細胞と連携し、高度な細菌免疫、ウイルス免疫、癌免疫を構築してします。

リンパ球数でわかること

リンパ球数は20歳代が一番多く、30歳代~60歳代で徐々に減少し、70歳代で急激に減少、癌の発症率が増えます。また、若くして癌になった患者さんのリンパ球数が少ないことも知られ、リンパ球数と癌には昔から関連性が指摘されています。

しかし、リンパ球数が多くても癌が発症するなど矛盾点もあり、リンパ球数と癌の予防や治療に実用されませんでしたが、樹状細胞とリンパ球数の連携が明らかになることで、樹状細胞の働きとリンパ球数が癌の治療や予防に重要性があることが分かってきました。

リンパ球数を増やすには

リンパ球は、たんぱく質、EPA/DHAなどの脂質、ビタミン、亜鉛などのミネラルなどを材料に、正常な肝機能・十分な睡眠などで多く作り出すことが可能です。しかし、低栄養、抗癌剤治療、放射線治療、手術後の体力の低下等でリンパ球数が低下した場合、免疫療法の活性化リンパ球療法やNK療法で自分の血液リンパ球を採取し、100倍から1000倍に(10日から21日)培養し、自己に点滴投与する方法で増やすことができます。

リンパ球の種類と割合 リンパ球の種類と割合

単球(Monocytes)

単球とは
単球とは

白血球の中の5%程度の少ない細胞ですが、とっても重要な働きをする細胞です。単球の多くは、マクロファージ、日本語に訳すと大食細胞に成長します。マクロファージは、細菌、ウイルスに感染した細胞、癌細胞、体の中の老廃物を食べて消化します。

消化した断片がペプチドと呼ばれ、細菌・ウイルス・癌の特徴としてリンパ球に情報を伝達し、特異的免疫を作ります。このペプチドがワクチンの原料になります。一部の単球は、樹状細胞に成長し、細菌・ウイルス・癌への免疫の司令塔として、リンパ球を制御します。

単球数でわかること

単球は、免疫細胞の中で一番強い細胞です。抗癌剤・放射線治療の副作用などで影響を受けにくいため、好中球やリンパ球が減っても単球の数は減らないことが多く、単球が減った場合、重度の骨髄抑制だと判断します。

また、単球数は、交感神経刺激で増加、また、細菌感染でも増加します。

単球数をコントロールするには

単球は強い細胞です。単球数が少ない場合、骨髄が抑制されているため、栄養状態を改善、抗癌剤治療中であれば減量などの対策が必要です。

単球数が多い場合、慢性炎症・交感神経優位のことが多く、慢性炎症は、たばこによる慢性気管支炎、ピロリ菌による胃炎、胆石による胆のう炎など炎症の原因を治療して低下させます。

また、交感神経は、自律神経を調整するサプリや漢方、睡眠改善の指導を行います。

GRN

GRNとは
GRNとは

リンパ球は癌細胞を攻撃する細胞です。リンパ球は癌細胞に近寄り、リンフォカインを分泌し、癌細胞の壁や中身を溶かして癌細胞を壊します。

リンフォカインにはたくさんの種類があり、その一つがGRNです。GRNはパーフォリン・ファミリーに属し、癌細胞の壁に穴を空ける作用をしています。

GRNは、リンフォカインの中で安定性が高いため血液検査でリンパ球の活動を正確に反映します。

GRNでわかること

GRNは、主に癌細胞を攻撃する癌特異的リンパ球(通称・キラーセル)とNK細胞(ナチュラルキラーセル)から分泌されます。そのため、体内で癌を攻撃する癌免疫力の強さがかわります。

欠点としては、特異的リンパ球が攻撃しているのかNK細胞が攻撃しているのかが判断できないことです。その場合、血液中のNK細胞と特異的リンパ球の数を測定し、判断します。

GRN値を上げるためには

癌免疫力が上がるとGRNが上がります。NK細胞やリンパ球、樹状細胞を刺激する・増やす治療でも増加します。ですが、その治療の効果がなければ増加しません。

サプリメントや漢方では、NK細胞を活性化させます。NK療法では、NK細胞数を増やします。インターフェロンやニボルマブ等ではリンパ球が活性化します。活性化リンパ球療法では、リンパ球を活性化し、細胞数も増やします。DC療法では、リンパ球を活性化します。このように免疫療法の効果の判定に有用な検査です。

SKC癌免疫分類

SKC癌免疫分類とは

SKC癌免疫分類とは

癌免疫分類でわかること

癌免疫が低下している原因は、大きく分けると

  1. 癌細胞を見つけ出し、免疫細胞に指令する免疫機能が低下している場合
  2. 免疫細胞の量が不足している場合

の2種類あります。

4つに分けるとA免疫が正常な健康な状態B免疫機能が低下している状態C免疫細胞の量が低下している状態D免疫機能と免疫細胞数が低下している状態に分かれます。

癌免疫分類を改善する方法

B免疫機能が低下している場合、DC療法、免疫を刺激するサプリメントや漢方、生活習慣の改善、Dの場合は、活性化リンパ球療法、NK療法、ミネラル・ビタミン・アミノ酸等のサプリメントで改善する治療法を指導します。

TPA(トリペプタイド抗原)

TPAとは
TPAとは

TPAは、細胞が分裂するときに染色体がコピーされ、分離移動する時に使われる小さなタンパク質で、細胞分裂が終了すると細胞外へと分泌され、血管を通り、腎臓で排泄されます。TPAは以前より腫瘍マーカーとして使用されていましたが、癌の特異性が低いことなどから使用する人が少なくなっていますが、最近では、癌の重症度と比例することがわかり、再注目されています。

TPAでわかること

TPAは、体内での細胞分裂の数と相関しています。成人では、粘膜や内臓の細胞など、毎日一定数の細胞が修復されています。それ以外に細胞分裂しているとしたら、そのほとんどが癌細胞です。また、手術・抗癌剤・放射線治療でのダメージでも細胞は修復されるので、TPAは上昇します。TPAを繰り返して測ることで、その増減のパターンから、ダメージなのか癌の成長なのか判断できます。

TPAを下げるためには

癌細胞が増殖してTPAが高い場合、軽度であれば免疫療法で下げます。中程度高い場合は、経口の抗癌剤、分子標的薬で治療します。さらに高い場合、抗癌剤の点滴1種類で治療します。さらに高い場合は、抗癌剤を2種類、3種類と増やして癌の増殖を抑えます。

癌安心度

癌安心度とは
癌安心度

癌安心度とは、当院の約800例の症例から画像上癌の存在を認めない人を60%以上、転移性肝腫瘍、転移性肺腫瘍、腹膜転移が画像上確認できる症例が40%未満になるように計算式を作り出しました。それがLog(血清GRN値×末梢血リンパ球数/TPA)×25です。

癌安心度でわかること

この計算式から癌の活動性とがん免疫のバランスがわかり、数カ月後の病状が予測できます。40%未満で遠隔転移の悪化の恐れがあることが、40%~60%では、病状が少し悪化することが分かり、60%~80%で病状が安定していること、80%以上では病状が改善することがわかります。

癌安心度を上げるためには

安心度を上げるには、GRN値を上げるためにDC療法、末梢血リンパ球数を増やすには活性化リンパ球療法やNK療法、TPAを下げるには抗癌剤治療・手術・放射線治療など癌を減らします。癌安心度を癌治療の前後で測り、増減をみることでその期間の治療がうまく効いているかどうかが分かります。

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは

癌には、腺癌と扁平上皮癌があり、腺癌の腫瘍マーカーはCEA(シーイーエー)が最も信頼があります。扁平上皮癌の腫瘍マーカーはSCC(エスシーシー)があり、信頼度が高いマーカーです。

腫瘍マーカーには、乳癌でCA15-3(シーエージュウゴノサン)、前立腺癌でPSA(ピーエスエー)、肝細胞癌でAFP(エーエフピー)、子宮体癌と卵巣癌でCA125(シーエーヒャクニジュウゴ)等と癌の種類に特徴的なマーカーもあります。

それ以外にも数十種類あり、個人差が大きな検査で、2種類か3種類を組み合わせて定期的に測定することで再発の有無や病状の進行状態が分かります。

腫瘍マーカーでわかること

腫瘍マーカーには正常値があります。健常人では癌はありませんが、毎日、いろんな臓器で癌細胞が数千個~数万個できているため、0に近い数値ですが0ではありません。例えば、CEAの正常は5.0未満ですが、多くの健常人では0.1~0.3です。しかし、CEAが4.9の人は、正常値ですが癌のリスクが高いと判断します。

また、経過をみて1.0だったのが、1年間で2.0に上がれば、癌リスクがあると判断します。また、CEA値4.0が3年継続されるようであれば、喫煙による影響と判断し、リスクは低いと判断します。

複数の腫瘍マーカーを測定し、並行して変化する場合はリスクありと判断します。多くの腫瘍マーカーを測ることで、どの癌の検診を精密にやるべきかなど助言することもできるため、がん検診の前にSKC免疫検査を受けることをお勧めしています。

腫瘍マーカーを下げるには

腫瘍マーカーが正常値内で高い場合は、禁煙、禁酒、動物性脂肪の摂取制限、サプリメントなど生活改善で下がる場合もあります。腫瘍マーカーが正常値を超えていている場合は、まず、CT検査などで全身に癌がないか確認後、ハイリスク患者として、免疫療法で発癌の予防をします。CT検査などで癌が見つかった場合、その癌のガイドラインに従って標準治療を受けるように病診連携をとります。


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