69歳でも間に合う癌を予防する生活習慣
大切な5つのこと
国立がん研究センターでは、全国の11の保健所と協力し、40歳から69歳の男女、総計140,0420人を対象に生活習慣とがんや他の病気の罹患率の関係について追跡調査を実施してきました。
5つの生活習慣で最大男性で43%、女性で37%の癌の発症リスクが低下します。
1つの生活習慣改善では全く効果がありませんでのできれば3つ以上の生活習慣改善を目標としましょう。
- 禁煙
- 節酒
- 食事制限
- 運動
- 体重コントロール
の中で2個以上を実践できれば、男女ともに癌のリスクが減ります。まずは禁煙と運動からはじめるのがおすすめです。
癌を予防する上で大切な5つの生活習慣とは、
- 禁煙する
- アルコールの摂取は1日1杯程度にする
- 食事は野菜を多く、塩分を減らすことを心がける
- 運動を1日1時間程度する
- 太りすぎも痩せすぎもダメ
禁煙
禁煙で減る癌発症リスク
たばこが生活習慣による癌の原因のなかで一番です。禁煙することで、癌の発症を減らすことができます。
家族や親せきに大腸癌(直腸癌・結腸がん)、胃癌、肺癌(扁平上皮癌・小細胞癌)、乳癌、膵臓癌、食道癌、膀胱癌がいる人は、すぐに禁煙しましょう。
大腸癌 | |
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年間発症数(2012年) | 13万人 |
禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
受動禁煙で減らすことが出来る | – |
胃癌 | |
年間発症数(2012年) | 13万人 |
禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
受動禁煙で減らすことが出来る | – |
肺癌 | |
年間発症数(2012年) | 11万人 |
禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
受動禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
乳癌 | |
年間発症数(2012年) | 7.4万人 |
禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
受動禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
膵臓癌 | |
年間発症数(2012年) | 3.5万人 |
禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
受動禁煙で減らすことが出来る | – |
食道癌 | |
年間発症数(2012年) | 2.2万人 |
禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
受動禁煙で減らすことが出来る | – |
膀胱癌 | |
年間発症数(2012年) | 2.1万人 |
禁煙で減らすことが出来る | 〇 |
受動禁煙で減らすことが出来る | – |
食事制限・運動
適正体重で減る癌リスク
メタボリック・シンドロームで癌のリスクが高くなることは以前から知られていましたが、それよりも体重が少ないことの方が発がんのリスクを高くします。
最近では、サルコペニア(骨格筋の減少)が注目され、高齢者では蛋白を多くとるように指導されています。体重が減ることで自己免疫力を下げ癌の発症リスクを高めます。
そのため、太りすぎると癌になりやすく、痩せると免疫が低下して癌になりやすくなります。
そこでその間の適正体重が注目されています。適正体重は、身長と体重から計算するBMI(ボディマスインデックス)で、20から26まで、理想は22.5とされています。
平均程度の身長であれば、男性では適正体重は55kg以上80kg未満、女性では50kg以上70kg未満ががんの発症リスクが低いと結果がでています。
肥満で発症リスクが増える癌の種類とは
一度太ってしまってからダイエットなどで痩せても、癌の発症リスクは減りません。20歳以降に体重が12kg以上増加すると癌の発症リスクが高くなります。
肥満の男性では、食道癌、大腸癌(結腸癌、直腸癌)、胆管癌、膵臓癌、腎細胞癌になりやすく、肥満の女性は、さらに卵巣癌と閉経後に乳癌になりやすくなります。
一度太ってしまってからダイエットなどで痩せても、癌の発症リスクが減るという報告はありません。20歳以降に体重が12kg以上増加すると癌の発症リスクが高くなります。