ペプチド
がん治療で使われるペプチドは、アミノ酸が9~15個程結合したものをいい、それ以上結合したものがタンパク質と呼ばれます。
樹状細胞に貪食(取り込まれた)されたがんの目印であるがん細胞の蛋白は、細胞内で分解されアミノ酸が10個程度(ペプチド)にまで消化されます。
消化されたペプチドは細胞内でHLAと結合し、樹状細胞の細胞膜表面に運ばれ、T細胞に提示されることで、T細胞ががん細胞を排除するようになります。
樹状細胞がんワクチンでは、樹状細胞とがんペプチドを患者に投与します。
樹状細胞によって提示されたがんペプチドを認識したT細胞のみが、増殖し活性化され、このT細胞によってがん細胞への攻撃が行われます。
がんペプチドなどを用いた樹状細胞がんワクチンは、がん特有の人工抗原(ペプチドを合成したもの)を樹状細胞に与えてから、ワクチンを作製し、これを体内に投与する方法です。
