癌の手術とは

癌の手術について

癌の手術は、外科的に皮膚を大きく切開し、開腹または開胸して行う手術がメインでしたが、現在では、内視鏡的、鏡視下、ロボットなど癌へのアプローチが皮膚の切開なし、または、小切開にて行います。

また、放射線治療やラジオ波にて癌を焼却するアブレーション、血管的にアプローチする血管内治療、逆に冷却する凝固治療など様々なアプローチが試されています。

がんの手術の目的

手術の目的は、短時間で癌の量を減らすことです。目に見える癌をすべて取り除く手術を根治的、主に、ステージが1期・2期・3期の一部の場合、出血・腸閉塞・疼痛など病状を改善する非根治的手術、主に3期の一部と4期の場合に分かれます。

非根治手術は最近では緩和的手術とも言われています。

主な手術方法

HALS(ハルス):用手補助下腹腔鏡手術

HALS

HALS:用手補助下腹腔鏡手術 (Hand assistant laparoscopic surgery)は、内視鏡ではなく、腹腔鏡(全身麻酔で腹部にポート刺す方法)による手術です。

ステージ0期や1期で内視鏡手術で難しい場合に腹腔鏡による手術になります。

リンパ節も一緒に切除できるため、悪性度が高い、リンパ節転移の可能性がある場合はHALSが適しています。ステージ2期でも手術可能ですが、再発率や腹壁転移などリスクも。将来的には適応になる方向です。

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)

ESDは、1990年より国立がん研究センター中央病院等でITナイフが研究され、hookナイフやflexナイフが開発された2000年頃から一般化してきました。

ESDは、ステージ1期までで悪性度が高くなく、切除がしやすい、そして癌の中心に凹みがない場合に適応があります。

また、リンパ節転移の可能性が少ない場合が条件です。それ以外はHALS(用手補助下腹腔鏡手術)になります。

EMR(内視鏡下粘膜切除術)

1968年に日本で高周波ポリぺクトミーが報告され、その後、1980年代に粘膜を生食で浮かせて切除するEMRが一般化しました。

EMRは、ステージ0期で癌の大きさが2cm未満で悪性度が低い高分化型腺癌、切除しやすい場所にあることが適応の基準になります。

切除しにくい場合はHALS用手補助下腹腔鏡手術 (Hand assistant laparoscopic surgery)の場合もあります。

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