抗癌剤治療とは

抗癌剤治療について

抗癌剤治療とは、癌を縮小する効果が期待できる化学物質を投与する治療です。

そして、強い副作用の不利益よりも延命等の効果が高い場合に認められる治療です。

「効かない抗癌剤は毒でしかない」

抗癌剤治療の目的とは

抗癌剤治療は、延命目的、または、症状緩和や統計学に有意でない期間の延命等の補助的な目的で行われています。

低用量抗癌剤治療について

当院の抗がん剤治療について

抗癌剤の投与量は、身長と体重で決まります。腎機能を加味して減量することもあります。この量は、重篤な副作用がギリギリ起きない量です。

当院では通院治療のため重篤な副作用を起こさないために、30%~50%減量して治療を開始し、血液検査で治療効果を判定しながら効果が不十分な場合に増量する方法をとっています。

減量した場合は、副作用が軽いことが多く、免疫療法を併用していると腫瘍効果も得られる場合も多いので、安心して治療を受けられます。

通院抗がん剤治療

最近、適応外抗がん剤治療を希望される患者さんが増えています。

抗がん剤治療は副作用が問題です。他の癌腫の患者さんで安全性が確認されていれば、新しい抗がん剤を試してみたいと思うのは当たり前のことです。

適応外の場合、費用は自費扱いになり保険が使えないので、3割の患者さんでは3.5倍ぐらいの負担になります。当院は減量した分は安くなりますが、それでも保険診療で支払う額の2.5倍程度の費用がかかります。

オキサリプラチン(エルプラット)
抗腫瘍効果癌細胞の遺伝子(DNA)と結合してその合成を阻止し、 がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させる。ただし、癌細胞と同時に正常な細胞にも影響を与える。
薬の由来白金(プラチナ)製剤として知られるグループに属する抗癌剤
副作用手足のしびれ、白血球減少、その他は軽い場合が多い。投与回数が増えると金属アレルギー(蕁麻疹)を起こす可能性がある。
主な適応疾患大腸癌(結腸癌、直腸癌)
イリノテカン(カンプト)
抗腫瘍効果癌細胞のDNA(遺伝子)に作用し、細胞の増殖を抑える。
薬の由来植物の抽出成分から作られた抗癌剤
副作用血液中の免疫機能をつかさどる白血球が減少し、感染症(風邪など)にかかりすい状態になる。消化器系の症状では、下痢、吐き気、おう吐が起こる。
主な適応疾患肺癌、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌、大腸癌、乳癌、皮膚癌、悪性リンパ腫
ドセタキセル(タキソテール)
抗腫瘍効果細胞の分裂に必要な微小管(チューブリン)の働きを阻害し、がん細胞の分裂を防いで最終的にがん細胞の死滅につなげる。
薬の由来太平洋イチイの樹皮から取り出した成分で、「タキサン」とよばれるグループに属する抗癌剤
副作用特徴的な副作用はむくみ浮腫(むくみ)があり、投与量が蓄積されるにつれて重症となる例も報告されている。一般的な副作用としては、下痢や吐き気、嘔吐などの消化器症状や、脱毛、発疹など。
主な適応疾患前立腺癌、乳癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌
パクリタキセル(タキソール)
抗腫瘍効果細胞の分裂を途中で止める働きがあり、癌細胞の増殖を止めることで死滅させる。ただし、癌細胞と同時に正常な細胞にも影響を与える。
薬の由来太平洋イチイの樹皮から取り出した成分で、「タキサン」とよばれるグループに属する抗癌剤
副作用投与から時間の流れに応じて、さまざまな副作用が現れる。投与当日は、アレルギー症状、吐き気、嘔吐。数日から、感染症、間接・筋肉の痛み、手足のしびれ。数週間後から脱毛。
主な適応疾患卵巣癌、乳癌、肺癌、胃癌、子宮癌
TS-1(ティーエスワン)
抗腫瘍効果がんを治療する薬の効果を高め、副作用を少なくするために開発された薬。手術の後、癌の再発を抑える目的で使用する場合がある。ただし、癌細胞と同時に正常な細胞にも影響を与える。
配合成分の特徴テガフール:体内でフルオロウラシルに変換され、がん細胞を攻撃 ギメラシル:フルオロウラシルの分解を抑えて効果を持続 オテラシルカリウム:下痢などの消化器系の副作用を減らし症状を軽くする働き
副作用吐き気、食欲不振、口内炎、発疹、下痢、色素沈着、白血球の減少、肝機能の障害
主な適応疾患胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、膵臓癌、胆道癌
ゲムシダビン(ジェムザール)
抗腫瘍効果DNA合成阻害薬という分類に属する。癌細胞のDNAに入り込み、細胞分裂に必要なDNAの合成を阻害して癌細胞を死滅させ、癌の分裂や増殖を抑える働き。
特徴癌細胞の増殖に必要な物質とよく似た構造をしており、癌細胞の中に取り込まれて抗腫瘍効果を発揮する「代謝拮抗剤」と呼ばれる抗癌剤のグループに属する。
副作用一般的には、白血球減少、血小板の減少、吐き気・嘔吐、口内炎などがあり、発疹や痒み、発熱、頭痛、脱毛などが起こることもある。
主な適応疾患膵臓癌、乳癌、卵巣癌、肺癌
UFT(ユーエフティー)
抗腫瘍効果フルオロウラシルという薬の効果を強め、副作用を少なくするために開発された薬。手術のあと、癌の再発を抑える目的で使用する場合がある。
特徴テガフール:体内でフルオロウラシルに変換され、癌細胞を攻撃
ウラシル:フルオロウラシルが分解されるのを防ぐ
副作用吐き気、食欲不振、口内炎、発疹、下痢、色素沈着、白血球の減少、肝機能の障害
主な適応疾患頭頸部癌、胃癌、結腸・直腸癌、肝臓癌、胆嚢・胆管癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、膀胱癌、前立腺癌、子宮頸がん
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