樹状細胞がんワクチン療法に必要な血液検査について

樹状細胞がんワクチン療法を受ける際に必要な検査は以下の通りです。

  • がんペプチドワクチン適合検査
  • 感染症検査
  • 単球数測定
  • リンパ球数検査
  • 癌の増殖スピードの測定
  • 癌の量の測定
  • 治療効果を判定
  • 全身状態の検査

がんペプチドワクチン適合検査

HLA(Human Leukocyte Antigen=ヒト白血球抗原)が準備されたがんペプチドワクチンと適合するかを調べます。

HLAの検査方法は、血清を使った抗原抗体反応による血清法と最近では、遺伝検査でHLAを4桁まで分類できるようになりました。

また、HLAには、リンパ球で一番多く、癌攻撃の主力CD8リンパ球にあるクラス1(HLA-A)と癌の局所で免疫を調節するCD4リンパ球にあるクラス2(HLA-DR、DQ、DP) まで検査できます。

感染症検査

B型肝炎、C型肝炎、最近では少ないですが梅毒、もっと少ないですがリンパ球に住み着くHIVウイルス(AIDSを発症する)やHTLV1(成人T細胞白血病を発症する)を検査します。

また、血液に感染がないことを確認するために、血液中の炎症反応やCT検査などで肺炎、腸炎、胆のう炎などがないか確認します。

単球数測定

単球数は血算の血液像により簡単に測定できます。

必要な量は1μL中に200個以上と基準とし、少ない場合は、1週間後に再検して基準を満たすようにします。経過をみても改善が期待できない場合、G-CSF(白血球刺激剤:フィルグラスチム)を皮下注して2日~3日後に単球を採取します。

リンパ球数検査

リンパ球数は、単球と同じ方法で検査します。

必要な量は1μL中に1500個以上と基準とし、1200個未満の少ない場合は、活性化リンパ球療法、その間は、経過をみて食事指導や抗癌剤の減量や投与間隔を調整します。

癌の増殖スピードの測定

癌の増殖スピードの測定は、TPA(組織ポリペプチド抗原)、Ki-Index(免疫染色)、SUV(PET-CT検査)で治療中に癌の増殖による合併症のリスクを評価します。

癌の量の測定

CEA、SCC、PSA、CA125、AFPなど腫瘍マーカーで行い、治療効果の補助にします。治療効果はCT検査で大きさを測定し、縮小率を計算します。

治療効果を判定

樹状細胞療法によって誘導された癌特異的リンパ球は、癌細胞に付着するとパーフォリンを分泌し、癌細胞の壁を溶かし、癌細胞を破壊します。

その分泌されたパーフォリンの一種グラニュライシンを測定し、治療効果を判定します。

グラニュライシン治療は、癌は消失または、半分以下になった患者さんで2.2倍に平均で増加し、癌の増殖が止まったまたは、少し縮小した患者さんで1.5倍に増加します。

全身状態の検査

全身状態の検査は、栄養状態、肝機能、腎機能などを測定し、障害があれば、免疫療法に合わせて経過を見ます。

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