大腸がんステージ3期について

ステージ3期では、免疫細胞の交通網のリンパ管とリンパ節が癌で閉鎖されているため、癌免疫が獲得できていません。この状態では癌細胞がどんどん体の中で広がってしまいます。しかし、癌の広がりの多くは腸間膜というほとんどが脂肪の組織までしか広がっていかないため、手術切除で99%の癌が切除が可能です。

ですが、癌免疫がないために残った1%の癌が倍々に増加しやすく再発率が高いのがこのステージの特徴です。理論的には、術後のがんワクチンで癌免疫が獲得できれば再発しないという状況です。

大腸がんのステージ3期

大腸がんステージ3期の治療

手術できる場合は、開腹手術で大腸と腸間膜とリンパ節を一緒に切除します。そして、術後に再発予防目的に抗癌剤またはがんワクチンの片方、もしくは両方を行います。

大腸がんのステージ3期の治療

大腸癌のステージ3期の手術

右側の結腸がん手術 左側の結腸癌手術 S状結腸癌の手術

大腸がんステージ3期の術後補助化学療法

大腸癌の術後再発予防法は、抗がん剤が良いとは言えないし悪いとも言えません。

80歳以上の方は生存率を上げられないと2015年9月25日にウィーンで開催された第18回欧州癌学会(ECC2015)でオランダLeids Universitair Medisch Centrum(LUMC)のE.Bastiaannet氏らから発表され、当院としても抗癌剤治療は薦めていません。

現在、結腸がん・直腸がんのステージ3A期、3B期ではUFT+LV(ユーエフティー+ロイコボリン)(商品名、ユーエフティーとユーゼル)の経口抗がん剤の6か月が推奨されていますが結腸がんのステージ3期で5年生存率が約70%と3人に1人が亡くなる数値です。そのためFOLFOX(フォルフォックス)のような強い抗がん剤治療を試されました(MOSAIC試験)が、メリットはありませんでした。

これらから、結腸癌ステージ3A期では残癌は少なくても抗癌剤治療による再発予防効果は5%程度しか想定できないため推奨していません。その他、結腸癌ステージ3B期と直腸癌ステージ3A期と3B期は抗癌剤治療により再発予防効果は10%程度期待できるため容認しています。

大腸がんステージ3期の術後に免疫療法

ステージ3期ではリンパ節転移の危険があります。リンパ節転移は、癌免疫を獲得する免疫細胞の単球が大腸の癌からリンパ節に移動できなくなり樹状細胞に成長にできなく癌免疫ができないため、癌細胞は免疫細胞に攻撃されないまま身体中に広がって再発し転移していきます。

樹状細胞がんワクチンでは、リンパ節に直接樹状細胞を導入することで癌免疫を獲得し、癌細胞を攻撃、さらに癌細胞を待ち伏せして攻撃します。

再発予防には樹状細胞がんワクチンと活性化リンパ球療法の選択肢があります。

癌免疫があるかないかは簡単な血液検査でわかります。免疫検査だけでも当院を受診することができます。

なぜ、大腸がんのステージ3期は再発が多いか?

それはリンパ節転移の違いです。

ステージ2期とステージ3期の癌免疫の違い(ステージ3期ではリンパ節転移がある)
大腸癌 ステージ3期 免疫療法

大腸癌の病期3期の術後の樹状細胞がんワクチンの原理

ステージ3期はリンパ節転移があり癌免疫がないので、樹状細胞がんワクチンを接種しないと再発の可能性が高いです。癌免疫のあるなしは免疫検査で確認できます。

樹状細胞がんワクチンの接種により、ステージ3期でも癌免疫が獲得できる

ステージ3期の再発予防はステージ1期と2期と同じ、癌免疫獲得で再発を予防します!

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