胃がんステージ
胃がんステージ(病期)の基本
胃がんの病期(ステージ)は、1期から4期まであります。病状的には、はじめて胃がんと診断された時にステージを決定します。
手術して何年か経過した後に肝転移した場合、ステージ2期が4期になった場合、胃がん術後再発と言います。
また、ステージ4期=末期がんと思われがちですが、末期がんはがんが悪化して治療法がなく、余命3か月~6か月の病状を総称しています。
胃がんのステージの決め方
胃がんのステージは、ステージ1A期・1B期・2A期・2B期・3A期・3B期・3C期と4期です。ステージ1から3期までは胃がんの浸潤の程度とリンパ節転移の程度で決めます。
胃がんの浸潤は粘膜・粘膜下層・筋層・漿膜(しょうまく)・漿膜を超えての浸潤の5段階、リンパ節転移は、0個・2個まで・6個まで・15個までの4段階です。
浸潤が1段階、リンパ節転移が1段階だと1A期、どちらかが2段階だと1B期、一つ上がる段階が上がることにステージ順が右に進んでいきます。ステージ4期は遠隔転移です。腹膜播種があったり、肝転移があるとそれだけでステージ4期になります。
胃がんはリンパ節転移が多く、粘膜に発生し、大きくなると胃の外側の腹腔に浸潤していきます。そして粘膜に転移しまた、肝臓に血行性転移します。

リンパ節転移はN0からN4までの5段階あります。N1から進行がんです。N4だけでステージ4期になります。
ステージ1期について
胃癌のステージ1期は内視鏡的・鏡視下的な手術がメインです。
ステージ1期をさらに詳しくステージ2期について
胃癌はステージ2期になると3人に1人が亡くなります。
ステージ2期年間の手術数が十分な病院では鏡視下による手術切除か可能で、再発の可能性があります。
通常は開腹手術が一般的で、こちらでも再発の可能性はあります。
ステージ2期では、①胃癌が粘膜下層まで、リンパ節転移が6個まで②胃癌が筋層まで浸潤し、リンパ節転移が2個まで③胃癌が漿膜まで、リンパ節転移はなし。という3つの状態です。
ステージ2期をさらに詳しく胃がんステージ3期について
胃がんのステージ3期は抗癌剤治療だけでなく、免疫療法も検討してみてください。
ステージ3期をさらに詳しく胃がんのステージ4期について
胃がんのステージ4期では迷わず免疫療法で積極的な治療を検討してください。ステージ4期は通常の手術をしませんが、抗がん剤治療や免疫療法で癌の縮小を目指し、ステージ3期以下の病状になった場合や肝転移の数が少ない場合に手術を行います。
ステージ4期では、リンパ節転移や胃癌の浸潤に関わらず、①肝転移②腹膜播種などといった遠隔転移があった場合にステージ4期と診断します。腹膜播種では③スキルス胃癌の可能性もあります。
