膵臓がんの症状
膵臓がんの痛みについて
膵臓の膵頭部・体部の背中側に左右の腹腔神経節という膵臓・小腸・大腸へ行く神経が集中する神経があり、これに癌が圧迫や浸潤することで痛みや下痢などを起こします。癌のちょっとした位置の違いにより痛みがひどくなるのが膵臓がんの痛みの特徴です。

膵臓がんの症状
食欲不振・胃の不快感
膵臓がんの早期ではほとんど症状がありません。進行癌になると、「胃がなんとなく重い」、「食欲がない」などの症状がでます。
黄疸・黄疸尿
腹膜や肝臓に転移するステージ4期になると胆管が閉塞して黄疸(※白目部分や皮膚が黄色くなる)や黄疸尿(※濃い茶色の尿)が現れます。
高血糖は、糖尿病が悪化するだけでなく、膵臓がんを発症することがあります。糖尿病と診断、または、糖尿病の境界と診断された場合、MRI検査やPET-CT検査で検診を受けられることお薦めします。
溶性下痢と油便
水溶性下痢と油便は、膵液が十分でないと消化不良になり、水溶性の下痢、乳白色の便、便をしたトイレの水に油が浮く、油便がでます。1回だけでは心配ありませんが、1週間以上続く場合は、消化器内科医の診察が必要です。
体重減少
体重減少は多くの癌の症状ですが、最近では、注目されるデータが発表されています。65歳以上で3か月で3kg以上の体重減少があった場合、3人に1人ぐらい癌が見つかります。膵臓がん特有ではありませんが、検診を受ける目安にはなります。
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