大腸がんステージ3期
大腸がんステージ3期について
ステージ3期では、免疫細胞の交通網のリンパ管とリンパ節が癌で閉鎖されているため、癌免疫が獲得できていません。この状態では癌細胞がどんどん体の中で広がってしまいます。しかし、癌の広がりの多くは腸間膜というほとんどが脂肪の組織までしか広がっていかないため、手術切除で99%の癌が切除が可能です。ですが、癌免疫がないために残った1%の癌が倍々に増加しやすく再発率が高いのがこのステージの特徴です。
理論的には、術後のがんワクチンで癌免疫が獲得できれば再発しないという状況です。
大腸がんステージ3期の治療
手術できる場合は、開腹手術で大腸と腸間膜とリンパ節を一緒に切除します。そして、術後に再発予防目的に抗癌剤またはがんワクチンの片方、もしくは両方を行います。
大腸癌のステージ3期の手術
大腸がんステージ3期の術後に免疫療法
ステージ3期ではリンパ節転移の危険があります。リンパ節転移は、癌免疫を獲得する免疫細胞の単球が大腸の癌からリンパ節に移動できなくなり樹状細胞に成長にできなく癌免疫ができないため、癌細胞は免疫細胞に攻撃されないまま身体中に広がって再発し転移していきます。
DCワクチンでは、リンパ節に直接樹状細胞を導入することで癌免疫を獲得し、癌細胞を攻撃、さらに癌細胞を待ち伏せして攻撃します。再発予防にはDCワクチンと活性化リンパ球(キラーT細胞)療法の選択肢があります。
癌免疫があるかないかは簡単な血液検査でわかります。免疫検査だけでも当院を受診することができます。
なぜ、大腸がんのステージ3期は再発が多いか?
それはリンパ節転移の違いです。
ステージ2期とステージ3期の癌免疫の違い(ステージ3期ではリンパ節転移がある)
大腸癌の病期3期の術後のDCワクチンの原理
ステージ3期はリンパ節転移があり癌免疫がないので、DCワクチンを接種しないと再発の可能性が高いです。癌免疫のあるなしは免疫検査で確認できます。
DCワクチンの接種により、ステージ3期でも癌免疫が獲得できる
ステージ3期の再発予防はステージ1期と2期と同じ、癌免疫獲得で再発を予防します。