樹状細胞療法とは

癌ができるのは、防ぐことはできません。しかし、癌の免疫力を強化することはできます。

癌の免疫力の中で一番大切なのは、癌を早く見つけることです。癌化した癌細胞を早くみつけ、早く退治し、手術後も残っている癌細胞を早くみつけ、早く退治します。その癌細胞を見つける細胞が単球です。

樹状細胞療法では、血液中の単球を取り出し、樹状細胞に成長し、癌を発見した情報を組み込み、身体の中の免疫細胞たちに身体中に癌細胞がいるという情報を伝えることで、身体の中の癌細胞を免疫細胞で排除させます。

樹状細胞療法の種類とは

樹状細胞療法は、①体内に残っている樹状細胞を使用する治療と②体外に取り出して単球やiPS細胞から樹状細胞を誘導する治療の2種類があります。前者をがんペプチドワクチン療法、後者を樹状細胞療法と呼んでいます。

後者の樹状細胞療法にも血液50mlから培養するもの、当院にように成分採血(アフェレーシス)で4000ml~5000mlの血液から単球を取り出す治療まで同じ治療名で呼ばれています。

また、iPS細胞など他の細胞から誘導する樹状細胞まで多種多様です。治療効果や副作用もそれぞれに違うため、治療を受けられる際には確認が必要です。

樹状細胞療法の適応

当院の樹状細胞療法は、DC3PV(3種類のがんペプチドワクチンをパルスした樹状細胞療法)と呼んでいます。このDC3PVは、WT1ペプチドワクチンを2種類以上使用するため、ほぼすべての癌に適応があります。

治療時期も発症予防、手術後再発予防、再発転移癌、末期癌でも種類も時期も選びません。しかし、感染症や低栄養状態では効果がでにくい治療法です。

最近では、感染症の治療や栄養剤の投与などを併用して以前は適応でない患者まで治療が可能になり、最初は通院し、その後、往診で治療することや他の病院で入院しながらの治療も可能です。

樹状細胞療法 治療の流れ

医療相談にて適応を確認します。次に樹状細胞をつくるために必要な血液検査、そして、成分採血にて単球を取り出し、7日間、培養して樹状細胞をつくります。その後、2週間1回、4週間に1回の癌免疫導入治療を行います。