DCワクチン

DCワクチンについて

DCワクチンとは、免疫療法の一つで、樹状細胞の働きを用いて、患者さま自身の免疫力でがんを攻撃する体制を作る副作用の少ない治療法です。

がんに対抗する免疫力を高めるため正常細胞を傷つけることなく、効果が期待できます。

DCワクチンは、末梢血中の単球を利用します。採血法は、2種類あり、通常の採血に50mlから約1mlの単球をとる方法と、成分採血により全身の循環血液5lより100mlの単球を採取する方法があり、後者の方が大量の樹状細胞を誘導できるため、日本ではこの方法が多く取られています。

最近では、iPS細胞から樹状細胞を誘導できるため、臨床に向けて研究を続けています。

単球は、1週間培養することで未熟樹状細胞に成長します。その段階で、がんペプチドワクチンを使用し、癌の情報を樹状細胞に教え込みます。

樹状細胞を成熟化させてから、患者さんの体内に戻し、リンパ節に入った樹状細胞は癌特異的リンパ球を誘導し、がん細胞を攻撃し癌が縮小します。

第4世代がんワクチン

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